これからの待遇改善に注目が集まる

高齢化社会が進み、これからの成長産業として位置付けられている介護業界には、男女を問わず多くの人が就職や転職先として興味を持っている。
就職や転職先を選ぶポイントの一つとして、給料を上げる人は多くいるだろう。もちろん仕事内容や勤務先、将来のキャリアアップなど重要となるポイントはいくつもあるが、少しでも収入をアップさせたいと願っている人は多いはずだ。

ここでは厚生労働省が発表した賃金構造基本統計調査をもとにしていく。
医療福祉業界の正規職員・非正規職員を合わせた平均年収は243.6万円となっている。また雇用形態別にみてみると正規職員は平均293.1万円に対して、非正規職員は194.1万円と差があることが分かる。

また長く働き続けることを前提にして就職先を選ぶ人は多いが、賃金の上昇率も気になるところである。
前年比の賃金上昇率を見てみると、男性の正規職員では4%上昇となっていて、情報通信業界に次ぐ伸びの高さとなっている。これからの成長産業として注目されているため、今後の賃金上昇率アップも期待されており、長く働き続ける方が給料に対するメリットが高いといえるだろう。

また介護業界の仕事内容はきつく大変であるといわれているが、給与を見直していこうとする動きがこのところみられている。
各事業所では介護職員待遇改善加算制度を積極的に採用して、介護職員の離職を防ごうとしている。これからもこの動きは進んでいくものと予想され、これから就職や転職を考えている人には良い傾向と言えるだろう。